女性からのプロポーズの時代とは


うちの二人の子供にそれぞれが大学に入学したときに我等夫婦が言ったことは、大学在学中、ベターハーフを見つけておくこと。在学中は、話し合う時間を多くとれ、じっくりと相手を見ることが出来るから良きベターハーフを得られる。

そうではなく、一旦社会に出てしまうと、先ずは勤務している会社の良否や収入を問われる。それに出会いが少なく、ましてや仕事で忙しからデートの時間もまゝならない。良き女性に巡り合ったとしても何れ別れが待っている。と。

だがだが、我が子供達は反骨精神旺盛故か、二人とも大学時代に交際していた相手ではなく、社会に出てから新たに相手を見つけ結婚をした。

我等以前の世代は、世話好きな人が多く、それぞれの家系調査までして若い二人を見合いさせるケースが多かったが、今の若者は自ら相手を探し、一種の自己責任で相手を決めているのだから、当たり外れが多いのは当然とも言える。

今、結婚しない男女が増え、然も年々晩婚が多いとの下記の記事にあるが、その最大の理由は、特に男性の生活力弱体化、イコール、現在の低収入と不安定、そして将来の収入の不安であろう。

最近の大手銀行でも起きたが正社員であっても人員削減で40代50代で放り出される状況であり、ましてや派遣社員契約社員では将来年金が70歳以上となることを鑑みると、おいそれと結婚して子育てに多額の費用を投入する訳にはいかない。

男性が無意識のうちに結婚から遠ざかっているのは、このようなことも原因の一つであることを前提として、以下の記事を読むべきだと私は思う。女性の男性へのキーワードは「扶けあう」。


即婚求める女子大生、男女差逆転 婚活プロと振り返る「平成30年史」  withnews 2017年12月07日

最近の婚活パーティーは男性の参加者が女性より少ないという

<ヘイセイデータ>数字で振り返る平成経済
 平成に入り、結婚をめぐる環境は大きく変わりました。晩婚化や結婚自体をしない、できない若者が増えています。婚姻件数は2001年以降、減少傾向です。「駆け引きは面倒な『即婚』の増加」「晩婚化の先にある貧困」。平成の約30年間で、結婚はどう変わったのか。データで振り返りながら、年間1千組の恋愛アドバイスをしているという結婚相談所「マリーミー」代表の植草美幸さんに話を聞きました。

駆け引きは面倒、「即婚」したい
――最近はどんな相談が目立ちますか。

 いますぐ結婚したい、いわゆる「即婚」を希望する20代前半の女性が数年前から増えています。希望するスペックの男性を教えてくださいと言ってお見合いし、数回会っただけで結婚を決めようと考えているんです。

――なぜ早く結婚をしたがるのでしょうか。

 20代前半の女性会員が「駆け引きは面倒くさい。生まれた時から結婚相手が決まっていたら良かったのに」と言っていました。それが今の若い子の心理なんでしょうね。相手の言動にハラハラしたり、ときにはフラれたり…そういうところをすっ飛ばしたいんです。

就活が終わったから婚活だ
――なぜ恋愛を面倒だと考えるようになったのでしょうか。

 子どもの数が少なくなったことで、親が必要以上に甘やかす「温室育ち」の人が増えていることが一因だと思います。きょうだいが少なく、競争意識が薄い。傷つくことを恐れていて、恋愛に対して臆病になっています。一方で興味深いのは、昨年から大学生が相談に来るようになったことです。就活が終わったらから、今度は婚活だと。

――仕事を始めてから恋愛、ではダメなんでしょうか。

 今年の年明けに銀行に内定していた女子学生が相談に来ました。「1年間で彼氏を探して、ダメだったら来たら?」と伝えたのですが、「1年目はガツガツ勉強しないとダメなんです」と言っていました。仕事への意欲が高く、恋愛は効率良く進めて早く終えてしまおうと考えていて、結局入会されました。

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――平成の婚姻件数を見ると、2001年に79万件を記録してから減少傾向です。2016年は62万件にまで落ちており、そもそも結婚する人が減っています。

 若者の恋愛離れと女性の社会進出によって晩婚化が進んでいることが影響しています。5年ほど前から30代後半の女性会員が増えてきました。平日は仕事に没頭し、疲れて帰宅。土日は家事や買い物。家と会社の往復で出会いもない。気がついたら30歳になっていたという人がとても多い。

男性会員が考える、結婚したい女性の年齢は平均で34歳。恋愛結婚は出会ってから結婚まで4年半かかると言われています。男性は、恋愛結婚を考えると、30歳より若い人と付き合いたいと考える。その結果男女の希望が合わず、女性が30代後半になって相談にいらっしゃるんです。

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結婚は経済と密接に関係
――平成はバブルに始まり、リーマン・ショックもありました。景気の浮き沈みと結婚にはどんな関係がありますか。

 会員の男女比はいま、4対6で女性が多いです。業界では、2008年のリーマン・ショックを境に男女比が逆転したと言われています。日本はまだまだ男性社会で、経済がダメージを受けると、男性が自信をなくす。会社が倒産したり、リストラされたりすると、結婚なんて考えられないですよね。いまでも、婚活パーティーでは男性が集まりづらいと聞きます。結婚は経済と密接に関係しているんです。

――2010年代に入りSNSが発達しました。恋愛にはどんな影響がありましたか。

 SNSを使えば、直接会話をしなくてもコミュニケーションが取れるため、いざ会ったときに自分の言葉で直接相手に気持ちを伝えたり、逆に受け取ったりすることが苦手な人が増えています。結婚を目的に付き合う結婚相談所でさえも、「どうやってプロポーズをするかわからない」「結婚までどうやって話をもっていけば良いのか」という男性からの相談が多くなっています。

成婚の7割が女性からのアプローチ
――そういった方には、どんなアドバイスをされていますか。

 男性にプロポーズまでの流れの練習をするのはもちろん、女性にも男性からプロポーズを引き出せるような会話術を指導しています。「この先もずっと一緒にいたい」「私と結婚したら幸せになれる」などと言って、男性に覚悟をさせるんです。いまでは成婚したカップルの7割が女性からのアプローチによるものです。女性側からプロポーズを促して、やっと結婚ができる時代になってきています。

――平成の平均婚姻年齢は、1989年に男が29歳、女が26歳だったのが、2016年には男が33歳、女が31歳に上がっています。今後、どんな結婚が増えていきますか。

 晩婚化の先にある貧困の問題に注目しています。40代半ばの男性で貯金が500万円だとします。40歳前後の女性と結婚して出産。不妊治療などでお金がかかる場合もある。子どもが中高生のときに定年退職、年金は減っているのに学費はかかり、お金が回らなくなるんです。うちでも40歳代で結婚する女性がうちで月5組、年間60組はおり、そういう方が増えていくのではないかと思っています。

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