マンモグラフィーが乳がんを作る


先日、久しぶりに数年前二度目の乳がんで手術をした知人の女性と会った時、彼女は何故か私の目をまともに見ませんでした。

これは何かあるな?

案の定、病院に行き、乳がん検査シナリオに沿って術後の定期検査を受けたということです。

イメージ 1


「はい、医師が・・・・。マンモグラフィーしか検査の方法がないとかで。」

「それで?」
「再々発の兆候はないとのことです。」

呆れました。あれほどマンモグラフィーは、局部へのX線の一点集中照射で、ガン製造機だと諭したのに。

大学院まで出て医療・医薬品業界での大企業の女性総合職として勤務しているのに、英文で発表されている海外の医療・医薬品に関する研究論文を何故読もうとしないだのだろう。クリックしたら直ぐに読めるのに。

マンモグラフィーのリスクについての論文は幾つもある。

これが、世界一テレビや新聞などのマスメディアを無批判に信じる日本人。更に、これに医師を信じるが加わる。情けなや! (;´Д`)


乳腺腫瘍(しゅよう)摘出手術後のマンモグラフィー検査により、摘出手術者の4分1(25%)の人は再発する。


Fat necrosis following post-lumpectomy irradiation may complicate clinical imaging results and result in additional diagnostic procedures including biopsy. - GreenMedInfo Summary

乳腺腫瘤摘出に続いての放射線治療後の乳腺脂肪壊死は、臨床の画像処理結果を複雑にし、生体組織検査を含む追加の診断の手続を結果として生じるかもしれない。- GreenMedInfo要約

要約タイトル Abstract Source:
Mammary fat necrosis following radiotherapy in the conservative management of localized breast cancer: does it matter?

乳がん局部への伝統的処理として放射線治療後の乳腺脂肪壊死:
それは問題ではありませんか?

(研究者達の名前) Abstract Author(s):
Mark Trombetta, Vladimir Valakh, Thomas B Julian, E Day Werts, David Parda

(所属) Article Affiliation:
Department of Radiation Oncology, Allegheny General Hospital, Pittsburgh, PA 15212, USA.
放射線腫瘍学部門、アレゲーニー総合病院、ピッツバーグPA 15212、米国。

Abstract:
PURPOSE: Fat necrosis is a well-described and relatively common complication arising from post-lumpectomy irradiation of the breast, most commonly breast brachytherapy.

要約
目的:乳腺脂肪壊死は、よく説明されおり、そして、最も一般的な乳房小線源治療での乳房の腫瘍摘出手術後から生じる比較的一般的な合併症です。

We wish to assess the clinical significance of fat necrosis resulting from post-lumpectomy breast irradiation.

私たちは乳腺腫瘤摘出後の乳房へのX線照射に起因する乳腺脂肪壊死の臨床的意義を評価したいです。

METHODS: We reviewed the literature to determine the overall incidence and significance of fat necrosis to determine whether or not fat necrosis poses a significant clinical problem.

方法:私たちは、乳腺脂肪壊死の全体的な発生率と有意性の決定と、重要な臨床的問題を提起するか否かの判定をするために、文献を再調査しました。

RESULTS: Fat necrosis occurs in up to one-quarter of patients following post-lumpectomy breast irradiation.

結果:乳腺脂肪壊死は、乳腺腫瘤摘出に続く乳房へのX線照射後の患者の四分の一まで発生します。

Only rarely is invasive intervention required however, it does significantly degrade the quality of all modalities of breast imaging.

しかしながら、まれにしか必要な侵襲的介入ではないだけで、胸部画像のすべての様相の品質を著しく低下させます。

CONCLUSIONS: Fat necrosis is a common complication of radiotherapy which rarely requires therapeutic intervention.

結論:乳腺脂肪壊死は、ほとんど治療的介入を必要としない放射線療法の一般的な合併症です。

However, post-therapeutic clinical imaging such as mammography, ultrasound and magnetic resonance imaging are affected which may result in additional diagnostic procedures up to and including biopsy.

しかし、マンモグラフィ、超音波および磁気共鳴診断装置などのような治療後の臨床画像処理は、追加の診断手順と生体組織検査につながる可能性がある。

Article Published Date : Oct 01, 2010
記事公開日 :2010年10月1日


乳がんの集団健康診断でのマンモグラフィーにより、全受診者の10人に1人は乳がんと誤診され、他方、マンモグラフィーX線により、乳がんになるリスクは4倍~6倍に増大する。


How X-Ray Mammography Is Accelerating The Epidemic of Cancer
エックス線のマンモグラフィーはどのように癌の流行を促進しているか

Friday, June 8th 2012 at 2:15 pm
2012年6月8日(金)

研究の主体は、現在、胸部X線マンモグラフィは、毎年、本当のの健康リスクの知識がない何百万人の女性に害を与えているが、主な焦点では、手続き上の放射線の生物学的危険ではなく、過剰診断と過剰治療に伴う傷害であることを示唆している。

2006年、放射線生物学のイギリスの雑誌に掲載された「低エネルギーエックス線の効果と、英国の胸部集団検診プログラムの強化された生物学の有効性」 と題した論文では、X線撮影を基本とした乳房集団検診の放射線使用タイプは、以前考えられていたよりもより多くの発がん性があることを明らかにした。 

               ★   ★   ★
(著者の引用論文)

最近放射線生物学的研究では、注目せずにはおられない証拠が提供された。

それは、マンモグラフィーでの低エネルギーのエックス線を乳腺が浴びると、乳腺細胞の変異損傷は、通常の4倍に上昇する。

然し、このマンモグラフィー使用による乳腺細胞の変異損傷度合いは、高エネルギーX線使用による変異損傷の6倍であった。

現在の放射線推定リスク度は、高エネルギーのガンマ線を浴びた場合を基準とし、エネルギーの強弱の度合いに応じた係数で算出されている。拠って、マンモグラフィーX線による発がんリスクは、低く見積もられていることを暗示している。

               ★   ★   ★

換言すれば、乳房検査でのマンモグラフィーによる誘発性乳癌と400%から600%の間で乳がんに関与しているマンモグラフィーのリスクを過小評価し、ガン症状が無い女性達の乳房集団検診を有害にまさる有益かどうかを決定したものであった。 、

放射線誘発がんのリスク推定値は、主に高エネルギーのガンマ線を浴びた原爆生存者の調査(ABS)に由来し、このデータに基づいてリスク標準推定値を想定した。

そのリスク標準推定値に基づき、マンモグラフィーから生じる低放射線誘発乳ガンのリスク推定値を想定した。

この推定値は、膨大なデータ(註1)に基づく被曝による乳がん率であって、マンモグラフィーなどのX線による乳がん率ではない。

悲しいことには、マンモグラフィーなどの低線量X線を過小評価した数値を使っているのが現状である。

2009コクランのデータベースによる体系的再調査(Cochrane Database Systematic Review)で、「マンモグラフィーによる乳ガン集団検診」というタイトルにて、

その上、ゲッチュと(註2)ニールセンのコクランの再調査として知られているが著者達は大量の乳房集団検診のための希薄な統計の根拠を明らかにした:

     ★   ★   ★
(著者の引用論文)

集団検診は、30%の過剰診断や過剰治療、または0.5%の絶対リスクの増加につながった。

10年にわたって健康診断に招かれた2000人の女性の内、健康診断を受けなかったら乳がんと診断されなかったであろう健康な10人(0.5%)の女性は不必要な検査や治療を受け、他方、健康な200人(10%)の女性は、間違った偽陽性所見により、何ヶ月もの間、重大な心理的苦痛を体験することになる。

従って、集団検診が有害よりも有益の方が大であるかどうかは明確ではない。

               ★   ★   ★

再調査では、不要な治療であると評価する基礎は、集団検診を受けた女性の間で手術のリスクは35%であったことである。(以後の数行は省略)

(注)残る英文の数行の和訳が難しい。
ゆっくり検討してから訳文を追記します。



(註1)
恐らく、米国の広島・長崎の被爆者の検診や、原爆実験での何万人という米軍の兵を意識的に被爆させ調査・検診をしたデータから導かれた数値でしょう。、

(註2)ピーター・ゲッチェ(Peter C. Gøtzsche)
デンマークの医学研究者で、デンマークコペンハーゲンにある北欧コクランセンター(註3)の代表である。彼は、コクラン共同計画を通じて多数のレビューを書いている。
彼の調査には、偽薬は意外にもほとんど効果がなかったという調査や 多くのメタアナリシスはデータ抽出の誤りに弱点がある可能性があるといったものである。

(註3)コクラン
世界の医療機関や医師や患者が共同研究するコクランセンターについては、下記の記事の補足欄に記入してあります。

■実は有害な健康診断と検診の罠 2015/12/15(火) 
A Cochrane Collaboration meta-study found that routine annual physicals did not measurably reduce the risk of illness or death, and conversely, could lead to over-diagnosis and over-treatment.

国際研究グループのノルディックコクランのメタ研究では、毎年規定通りの健康診断をしても、病気や死のリスクが測定できるほどに減じないことに気付き、過剰診断と過剰治療が逆に病気や死を引き起こすかもしれないとした。


(画像借用先)
健康+生活



●以前の乳がんに関しての私の記事
乳がんの原因は牛乳・牛肉  2014/11/29(土)
書籍名 『乳がんと牛乳 がん細胞はなぜ消えたのか』 
Your Life in Your Hands – Understanding,Preventing and Overcoming Breast Cancer


「牛乳は飲むな飲ますな その①」 2012/3/8(木)
牛乳には通年搾乳の為の女性発情ホルモンが入っている

■『ニンジン生ジュースでガンは消える』 2014/10/15(水) 
彼女はステージ4の結腸癌と診断され、その後肺に転移した癌と診断されました。 普段通りの食生活にプラス毎日2kgのニンジンを1Lの生ジュースにして飲用し続けた。8週間後・・・。