JR東海拓植社長への提案『消火剤式自動消火装置』


新幹線車両に、自動消火設備は無理のような雰囲気ですが、安くて簡単に取り付けられる『消火剤式自動消火機器と設備』を紹介しようと思います。


NHKニュース
新幹線客室にも防犯カメラ設置へ 7月6日 

JR東海の柘植康英社長は6日、大阪市で記者会見し、東海道新幹線で男がガソリンをかぶって火をつけ乗客の女性が巻き込まれ死亡した事件を受けて、安全対策を強化するため、防犯カメラを、これまで設置していなかった車両の客室にも設置する方針を明らかにしました。(中略)

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これによって、新幹線1編成当たりの防犯カメラの台数は60台から105台に増えるということで、JR東海JR西日本は平成28年度から合わせて136編成の新幹線に順次、設置するとしています。
一方、柘植社長は航空機のような乗客の手荷物検査については、高頻度で運転している新幹線で実施するのは非現実的だという認識を示しました。
柘植社長は「車内の排煙設備やスプリンクラーの設置など、いろいろな議論がある。事件をしっかり検証し、今までの対策に加えて何が強化できるのか考えていきたい」と述べました。



私の提案

報道機関のニュース解説では、自動消火設備は水のスプリンクラーのみと考えておられるようですが、消火剤を使った自動消火設備があります。

これですと現在使用中の車両にでも、軽量で簡単に取り付けられます。

下は、天井に小さな自動消火器を取付け、火災の場合の消火状況の実験画像。
私も、20年前ですが、スプリンクラー導入検討の施設からの依頼で、このような実験に立ち会ったことがあります。

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●下記の機器は、上記の実験に使われた自動消火器。
熱感知と消火剤散布ノズルも本体と一体になっている。

新幹線車両の各デッキには各一台で充分。

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●下記は、消化器本体を天井側壁などに取り付け、ホースの先端にセットされた熱感知と消火剤散布ノズルを天井に取り付けるもの。

一両の客車に、6セットほどを取り付けたら客車内のどこで火災が発生しても消火できるのではないかと思います。但し、実験が必要ですが。

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●下記は、新幹線の設計時から組み込んでおきたい自動消火設備。

原理は上記と同じで、一車両の客室には、下記の図の親機ユニットのみか、せいぜい子機ユニット一つで充分と思われます。尚、これも消火実験が必要ですが。

パッケージ型自動消火設備『スプリネックス』

スプリンクラー設備と同等以上の防火安全性能を有する設備。
現在、病院や老人施設に設備されている。

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※ 私は素人ですので、詳細は、メーカーにお問い合わせ下さい。
大量に発注したら、相当安価で済むでしょう、

株式会社 モリタユージー
同社製スプリネックス


※私は㈱モリタユージーとの利害関係は皆無で、知人もおりません。



(※)以前、自動消火機器を紹介した私のブログ記事
高齢者の火災予防 2007/8/7(火)