NHK「軍師官兵衛」ドボンの原因


メリークリスマス



【週刊テレビ時評】NHK大河ドラマ軍師官兵衛」最終回は伸び悩む 「ごめんね青春!」は悲惨な幕   2014年12月23日 18時30分  livedoor news

ざっくり言うと
21日に最終回を迎えた大河ドラマ軍師官兵衛」が、不名誉な記録を作った
視聴率が1度も20%に届かなかったのは、「花の乱」「平清盛」以来3作目
20%超えが期待された最終回も、歴代の作品で5番目に低い17.6%だった


衆院選の選挙速報番組のため、1週延期されたNHK大河ドラマ軍師官兵衛」(岡田准一主演/日曜日午後8時~)最終回(第50話)が12月21日に放送され、視聴率は17.6%(数字は以下、すべて関東地区)と伸び悩んだ。

 全50話の平均視聴率は15.8%で、大河ドラマ史上、「平清盛」(12年/松山ケンイチ主演)=12.0%、「花の乱」(94年/三田佳子主演)=14.1%、「竜馬がゆく」(68年/北大路欣也主演)=14.5%、「八重の桜」(13年/綾瀬はるか主演)=14.6%に次いで、5番目に低い視聴率となった。(中略)

米倉涼子主演「ドクターX~外科医・大門美知子~」(テレビ朝日/木曜日午後9時~)最終回(第11話/同18日)は27.4%と、過去の3シリーズで最高をマーク。全話平均は22.9%で、今年放送されたすべての漣ドラのトップとなった。(以下省略)



以下、独断と偏見の私見

                       ★
まあ、ひどかった、勘兵衛。
大根役者揃いだった勘兵衛。
それにほぼ全員が台本読み合わせ練習不足に演技指導欠缺。

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特に主役岡田准一の場合、TV画面をを見ずに音声だけを聴いていたらはっきりわかる。

一つの長いセンテンスの場合、その局面で特別な状況の変化がない限り、普通、同じ口調、同じブレス、同じ間の取り方で話すのだが。

例えば、
「おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に行きましたら、川の上流からドンブラコ、ドンブラコ、と大きな桃が流れてきました。」 というセリフの場合。

普通は、「おじいさんは~行きましたら」は同じ口調で、以降の「川の上流から~流れてきました。」の箇所は同じ口調か或は多少語気を強めて話すのが一般的。

処が、全体的に同じ口調なのだが、「川に洗濯にいきましたら」の箇所だけ何故か早口になり、それ以降の「川の上流から~」は、最初の口調に戻るのである。

この場合、視聴者のブレス感覚が「川に洗濯にいきましたら」の時から早口に合わせて急に早まったものの、続く「川の上流から~」からが遅くなるからブレス感覚のみが先行しセリフが後になり両者が合致せず、視聴者は一瞬息苦しくなる。

この現象は、主人公で顕著だが、主人公だけではない。
他の者にも時々発生した現象であった。

主人公の眼差しも不可思議。ギラギラした眼差しが始まったら話す内容が変わってもずっとギラギラのまま。眼光が言葉の内容に合わない場面が随所に。

この眼光の不自然なギラギラは秀吉役の竹中直人にも言える。
やたらと天下人に似つかない一本調子の眼光の連続で然も貧乏臭い。

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官兵衛の息子黒田長政役の松坂桃李の場合は全く役をこなせていないと言おうか、下手くそと言おうか。

優男が場面が違っても喜怒哀楽なしにセリフを淡々と吐いているし、歩き方も武士というよりも静静と女っぽい。完全に選定ミス。

主役並びに準主役がこの調子のみならず、それに引きずられたように脇役達にもこのような現象が散見された。

も一つ付加すると、殿一大事の場面での脇役連中は、主人公の切迫した姿とは全く違ってノーテンキな顔に素振りと話し方。主人公だけが逆に浮いている。。

マァ、出演者を御しきれないチーフ演出田中健二の力量不足とも言える。

尚、このような現象は前回「八重の桜」にも多少見られたが、今回の場合は極端であったので敢えて言及した。



比較するのが「相棒」の杉下右京警部役の水谷豊。
状況に合わせての眼差しとセリフが一致し、寧ろ次に続くセリフを期待する。

プロだなぁ、役者だなぁ、と感じさせるのが脇役の二人。
この二人の存在で、このドラマは一層輝く。

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その二人とは、
伊丹 憲一 - 川原和久(捜査一課刑事 巡査部長)
米沢 守 - 六角精児(鑑識課 巡査部長)

特に鑑識課の六角精児にはなんとも言えない味がある。

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ドクターX〜外科医・大門未知子〜米倉涼子の手術をしている時の眼光、非の打ち所がなかったですね。






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それに反して、

NHKのチャンバラ物は結構面白かったが、それを台無しにしたのが前田敦子主演 NHK時代劇「あさきゆめみし八百屋お七異聞」
2013年9月19日(木)スタート  毎週木曜日 午後8時~8時43分<連続10回>

眼、セリフ、演技、何れにも覇気のない案山子が着物姿で・・・・。

1955年(昭和30年)から東映チャンバラもので育った私には耐えられないレベル。然し、昨今のものと比較すると、錦之助、千代之介、知恵蔵、ひばり、弘子、ひづる、しのぶ、恵子、ひとみ、ひろみ、それに1970年代前半になるが遠山の金さん捕物帳中村梅之助も上手だった!



余談だが、

「相棒」でキャリア組の杉下右京が務める窓際部署「特命係」は、警視庁が不要と判断した人材を右京の下に置いて自然に辞めさせるための役割を持ち、警察組織にとって不要な人間の島流し先、警視庁の陸の孤島と言われている。

国家公務員総合職試験(旧、国家公務員上級甲種試験 →国家公務員I種試験)に合格した各省庁のキャリア組の場合はどうであろうか。

I種試験合格者は採用時から上席の係員である主任級として採用される。
頭脳明晰は無論だが、時には社会生活の全く出来ない者も採用してしまう。

この場合、ある省庁のことだが、島流し先が用意されている。
それはある地方のトップの席である。参考まで。