いよいよ「マッサン」の舞台は我が町に


NHK朝ドラ「マッサン」、いよいよ我が町の登場ですね。
(住所) 大阪府三島郡島本町山崎

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サントリー山崎蒸溜所



ここ我が町は、古から京都鴨川を合流した嵐山から流れる桂川、それに琵琶湖から流れ来る宇治川、奈良との境目や三重方面から流れる木津川の三本の川が、ここ島本町で合流しています。

この三川の合流地点一帯が昔からの呼称:水無瀬なのです。

他方、京都は盆地で、その昔、海であり、今もその京都市街の地下は広大な池のようになっていて、例えば下鴨神社京都御所の地下水は連結しているのです。

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その京都の地下池と、琵琶湖という水瓶、今は埋め立てられてありませんが伏見・宇治・八幡に広がっていた巨椋池おぐらいけ)などを瓢箪(ひょうたん)と称し、この瓢箪の水の出口であるここ水無瀬で合流し、淀川という一本の川になり大阪湾に注ぎます。



この水無瀬の特徴は、季節の変わる毎、各川の温度差で霧が常時発生したのです。私の知っている1965年頃の水無瀬の朝は、いつも前が見えない程の霧でした。

無論、国道171号線も霧で一寸先は闇。
それでも当時この辺りには信号が無いから時速50km前後で走ったものです。

余談を言えば、霧が多いから肺病になり易いということで、同じく霧の多い亀岡と同様、洛中の者たちには嫌われていました。

処が、この湿気が樽の中のウイスキーを熟成させるのに適していたのですね。


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水無瀬の滝

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水無瀬の滝は、天王山断層に出来た高さ約20m、二段に落ちます。
この滝の中腹には、雨を司る神として「竜神」が祀られています。

場所はあの秀吉と光秀の天下分け目の天王山の麓にあり、サントリー山崎蒸留所とは近く、同じ並びですから、ブランド名「サントリーウイスキー山崎」の水は、この水無瀬の滝と同じということになります。

谷崎潤一郎の小説「蘆刈(あしかり)」の中で、『水無瀬の滝』は、南北朝時代に書かれた『増鏡』の文中の一部を引用しています。

『水無瀬の滝』は、『水無瀬川』と同様、和歌の『枕詞』として多くの歌人に詠まれました。

代表的なものとしては

「水無瀬山 せきいれし滝の秋の月 おもひ出ずるも涙なりけり」

藤原家隆隠岐に流された後鳥羽上皇を偲んでのものです。

                              つづく