最後は熱意と絶叫


紀瀬美香さんという人のブログ記事を読んで、あれっ? なるほど! と思いましたね。

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その記事とは、

自己啓発は訓戒によって教えられることよりも「学び取ること」が大切』
より一部抜粋。

 『老子』という書の、「大道がすたれて、仁義あり」という言葉はまさにこのことをいっている。

士の心を励ますのに、「戦に出たら戦闘を駆けよ、人に遅れるな」と書いた書物を見せるよりは、古えの勇士たちの、人に先んじ、勇猛盛んに戦い名を高めた事実を示した書物を示すべきだ。

こうした事実は人の心に深くしみこんで、自分も一朝有事の際は昔の何某のように天晴れにやってみせよう、と考えるだろうが、単に言葉による訓戒ではそれほど心を奮い立たせることはないだろう。

 ただ単に主君の仇は討つべきものだという教えを聞くよりは、大石内蔵助と四十七人の義士が、千辛万苦の難儀をして、主君浅野内匠頭の仇吉良上野介を討った事実の話のほうが、人の忠誠心をはるかに強くかき立てるものだ。
                   (抜粋終わり)


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以下、余談。

この記事を読んで、そう言えば聴く方もノンフィクションのストーリーを求めていますね。聴衆が数十人であれ、数百人であれ、数千人であれ。

私の場合は、壇上に立ったら、挨拶と標題のコンセプトを手短に済ませ、直ぐに逸話に入りました。

聴衆の目の光が逸話に入ったら違うんですね。
更にストーリーが劇的に新たな展開に入ると聴衆の目の光が個々違ってくる。

聴衆が多いほど、壇上からは一人一人、、光で分かるんですね。
だから、聴衆の中に半分眠っている人を見つけたら、その人の眼を覚ましてやろうと、その人の方向に向かって身振り素振りと声が大きくなりました。

少人数の場合の良さは、黒板を使えますから、黒板に図を書きますと、何を書いているんだろうってチョークを目で追ってくれます。

過去、少人数の講演で聴衆全員が眼を輝かせたのは、『ランチェスター戦略』の『広島・流川編』ですね。

私のブログ記事にかって書いていましたから、下記の図を見ただけで直ぐに理解出来る方がいるかもしれませんね。攻撃量の2乗の法則を。

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私の運命を変えた「ランチェスター戦略」との出会い  2009/2/1(日)

《黒板に書く図》
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大会場での講演の場合、プロジェクターを使ったりしますが、あれは逆効果ですね。場内が暗くなるから、眠る人が出てくる。

ですから、それは使わないで、あるアクシデントやピンチを自分はどう切り抜けたかという話を先ずは最初にしました。他人のピンチって興味深く聞きますから。

毎年年度初めに行われた全事業部の新年度事業部計画発表会の場合は、ニュアンスが若干違いましたね。

何しろ聴衆は全国の支所長と子会社の社長など合わせて270人。
それも二日間に亘って講堂に缶詰ですから、二日目は最悪。

聴衆は前夜、祇園などで飲んで朝帰りの連中ですから昼食後は半分眠っている人が多い。まともな話では通じない。私が壇上に立ったことさえ記憶に無い人もいる。

このような場合での私のとった手段とは、『熱意』と『絶叫』。
壇上の100kg以上の演台が私が絶叫するごと腹筋で少しづつ前にづれる。

それでようやく私が壇上で話したことの中の断片ですが記憶に残してもらえる。

カラオケでマイクを握ったら別人になる人が結構多いですが、私の場合、壇上でマイクを握ったら豹変ですね。ヽ(´▽`)/

                    くだらん話でした。おしまい。