農村での金色夜叉とトロッコ
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「お宮!金に目が眩(くら)んだのか!」
「貫一さぁ~~ん!」
「お宮!そんなにすがりついたら、人絹のズボンが切れるじゃないか!」
「人絹のズボン」とは原作に無いアドリブ。
「人絹」とは当時の人造繊維(スフ)。
弱くて直ぐに裂けました。
学生帽・学生服・高下駄・黒マント姿の貫一にお宮が蹴られても猶もすがる。
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私の履歴書・26
三船美佳さんのルーツ
村の青年劇団の演目
尚、直根(ひたね)村で過ごした二年間の思い出
『五歳二回目の初恋』
私の履歴書・008
一つ年上の優子さんは公立病院の看護部長になっていました。
『可愛い女の子の気を引く方法』
私の履歴書・009
小1での授業態度の悪い理由
次男先生の結婚相手
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更に、直根村(ひたねむら)でのことで思い出したこと。
就学前(6歳 1951年)の休日のことです。
単に顔見知りだけの小学生に山に遊びに行こうと誘われました。
親に言ったら許してくれるはずはありません。
でも、親に内緒で中学生を頭に6人ほどで山に入ったのです。
と、山の中腹にトロッコが停まっています。
(注)
(↓短文ですから直ぐに読み終わります)
映画『トロッコ』予告編
私たちは、ワーと言いながらそのトロッコに飛び乗りました。
すると、何と、ガキ大将が縦棒のブレーキレバーを動かしたのです。
トロッコはそろりと発進し、やがて下り坂を猪突猛進し始めたのです。ガキ大将がブレーキレバーを巧みに操ります。
龍之介の描く周囲の景色を堪能することや、山の香りを嗅ぐなどという悠長な状況ではなかったですね。
カーブでは弾き飛ばされまいと必死で床にしがみつきます。
キー、キー、という車輪と鉄のブレーキの摩擦音が山々に響きこだまします。
平地まできてスピードが落ちて、ここで初めて走っているトロッコで立ちあがりました。龍之介の言うとおり、気分爽快でした。
やがてトロッコは自然停止すると、全員再度深山に向かいました。
今度は前の二倍もある距離を登りました。
前と同じように、山の斜面の途中でトロッコが停まっています。
今回も同じく皆が飛び乗り、いざ出発!
二度目ですから馴れたものです。
ヤツホ~~~
皆、走るトロッコの上で奇声。
でも、この二度目の時はヒヤヒヤしたものです。
こんなに山々にブレーキ音を響かせたら、そのうち木材を切り出す赤銅色のいかつい大人が駆けつけて、叱られるどころか、ぶん殴られるのじゃないかって。
私のこの時の記憶はここまで。
恐らく三度目には乗らなく、一人で帰ったと思います。
三日か四日後の夜でしょうか。
案の定、木こりのおじさんが我家の玄関で、とんでもない悪ガキがいると興奮して話していました。一緒にトロッコに乗った誰かが○さんとこの子と言ったのでしょう。
母は、先日の日曜日の兄二人は用事で山に行けるはずはない旨、応答していました。私だとはつゆにも思わなかったのです。
あの時のガキ大将は、しっかりと父親から叱られただろうなって。恐らく、ゲンコツで殴られて頭にコブが少なくても十個は出来ただろうって。
更に、非文学的な私の以前のブログ記事
No.143[《宴会後のチン事》 熱海社員旅行①
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またまたヒンシュクをかう記事でした・・・・・ ・゜・(ノД`)・゜・
注)トロッコのブレーキの写真借用先
『西沢渓谷森林軌道「三塩軌道」の痕跡』
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