中国政府で作った反日デモ

 
<赤龍解体記>(83)反日デモ 私服警察が組織し、暴徒化あおる

また、現役の警察が私服でデモに参加していることも確認されている。彼らは率先してスローガンを叫んだり、群集を挑発して暴徒化をあおったりしていたことが複数の地方で目撃された。

 たとえばミニブログ・微博には「西安反日デモ隊の中では『リーダーの兄貴(私服警官)に注目しよう」「環状南路では車が3台転倒されたが、この男(私服警官)がやった」などの書き込みがある。

 また別の情報として、ネットユーザ「zeming」も微博で証言した。「みなさんに西安市の車の破壊屋さんを紹介しよう。私は今日、鐘楼あたりを回っていたところ、あの人(私服警察)が毎回の破壊行為に参加していた。まさにチンピラだ」

 その後、別のユーザーがこの「車破壊屋」グループの活動を観察し、現場写真をサイトに掲載した。彼らは道具などを周到に準備しており、あわせて8台の車を破壊したという。

 またネットユーザー「庫布奇三散」によると、西安で率先して車を破壊したデモ隊のリーダーの名前は朱錮、漢族、1965年7月16日生まれの中国共産党党員。大卒で1988年に警官となり、西安市新城分局などを経て、現職は新城分局胡家廟派出所長の役職にあるという。

中国警察「反日はこっち!領事館までバスで送る」 外務省「自発的行為」と強調
「警察は集まった人を効率よく日本領事館のある古北行きの貸切バスに誘導した。

(集合場所では)プラカードを掲げたりスローガンを叫んだり立ち止まったりしてはいけない。バスにはさっさと乗らないと取り残される。見物したら殴られる。
警察は拡声器で『反日はこっち!領事館までバスで送る』と呼びかけていた」

デモ出発前に「デモ隊」と暴動防止の警察が一緒に整列した様子が写った写真
尖閣諸島に到着した中国当局船、実は合成写真

仏国営ラジオ放送RFIは先日の記事で、中国政府は尖閣諸島問題を利用して、市民の国内問題への注目を海外にそらそうとしていると指摘した。

重慶市元副市長の王立軍による米総領事館への駆け込み事件、同市元トップの薄氏に関する一連の問題、そして間もなく最高指導部の人事が発表される第18回党大会を控える今、姿を消した次期最高指導者に内定された習氏。

どれも党大会の開催に影響を及ぼす問題で、何としても無事開催に漕ぎつきたい上層部にとって、尖閣諸島を利用すれば、市民の関心をそらすことができると目論んでいるに違いない。
http://www.epochtimes.jp/jp/2012/09/html/d58414.html