秩父でも2万ベクレルのセシウム

 
 

黒い粉 2万ベクレルのセシウム

2012年11月16日
 
秩父ミューズパークの駐車場 民間団体測定

 秩父ミューズパーク(秩父市小鹿野町)の駐車場で見つかった黒い粉から1キログラムあたり2万ベクレルを超すセシウムが検出されたとして、食材の放射性物質を調査する民間団体「私達(わたしたち)の未来測定所・秩父おがの」代表の田島昭泉さん(55)が15日、公表した。

 田島代表は11月2日に住民の通報で現場で粉を掃き集め約1キロ回収。3日に測定したところ、1キログラムあたり2万1567ベクレルを検出したという。

秩父市危機管理課にも通報した。この日は、秩父市小鹿野町の担当者立ち会いで粉を測定。同1万3千~1万9千ベクレルのセシウムが検出された。

担当者は「空間線量は県基準の毎時1万ベクレルを下回っている」として除染はせず静観する方針を示した。

 田島代表は「1万ベクレルを超える放射性物質は厳重管理が必要」と指摘、行政の対応を求めた。黒い粉は「福島県内などでの同様の報告事例から藍藻類か土ではないか」と話している。
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000001211160003