一度体内に入った放射能の影響は消えない

 
 元広島陸軍病院医師・肥田舜太郎氏の講演の後半の要旨。
 
     ★
 
外部被曝は皮膚が守るが内部被曝は防ぎようがない。
 
放射能は一旦体内に入ってしまえば、がん細胞の元となる細胞を作ってしまう。拠って、以後、体内の放射能が全部排出されたとしても、この細胞は残る
 
例えばウラニウムの場合、18時間に一回核分裂し、α線β線を出し、これが人の体液の中を走る。α線の長さは7mm、β線の長さは4mm。
 
そしてα線は、身体の中の細胞の殻を破り一個の細胞にα線分子が一個入る。この分子は強烈で、これで人の細胞をぐじゃぐじゃにしてしまう。
 
問題は、単にこれで細胞が死ぬのではなく、このぐじゃぐじゃにされた細胞が、新たにぐじゃぐじゃな状態の細胞を二個作ってから死ぬ。これが体内で繰り返される。こうして増幅された細胞が、ある時から別の作用をする。これがガン。
 
今の医学では、内部に入った放射能がどう作用するかは不確定だが、推定では上記のようになる。
 
世界の原発国際資本から買収された政府・学者・役人の世界共通語。「ただちに人体に影響することはない」
 
確かに放射線を浴びてからその影響が出始めるのが最短で一週間。その時ただちにではないが、何れ人体に影響を及ぼす。
 
ではどうするか。
 
身体の抵抗力のある人は発病しない。
拠って、身体の抵抗力を高めるしかない。
 
即ち健康で生きるということであり、その秘訣とは、「どこの産地の物を食べるか」と言うよりも、「どう食べるか」が重要である。
 
それは、30回噛むこと。
良く噛むと言う事は、唾液の酵素をまんべんなく食べ物に混ぜるということ。これで、腸の吸収率が全く違う。
 
それと、毎日定時に排便すること。排便を我慢してはいけない。
我慢したら身体のリズムが狂い、便秘になる。
 
注)便が大腸に留まると腐敗し、大腸がんの原因となるからであろう。
 
ガンで一番苦しいのは肺がん。煙草は吸うな。
息をしないで生きる苦しさは想像以上である。
 
       ★
 
以上が元広島陸軍病院医師・肥田舜太郎氏の講演の要旨。
制限された時間で、その内容は充分でないにしろ、そのシズルは理解できると思う。
 
食べ物については、私の以前のブログ記事を参照して下さい。
 
イメージ 1 
それにしても、先日7月23日のNHKテレビで、東大名誉教授・唐木英明氏は「巷に流通した放射能入り牛肉を食べても全く心配は無い」と述べている。
 
論拠は放射能は薄いから。よくぞまあ、こう言えるものですね。
 
然し、それなら四つの県の牛肉が出荷停止となっていることとは矛盾する。
放射能は濃度の問題ではないことはチェルノブイリで明白。
 
 
他方、福島の乳牛が海を渡り北海道で搾乳され、北海道産牛乳となって市中にでまわったとのこと。牛乳も安心できず。
 
更に、
東日本大震災:新潟沖のマダイからセシウム検出。規制値を下回る/新潟】
県生活衛生課は28日、26日に新潟市沖で採れたマダイの内臓から、放射性セシウムが1キロあたり21ベクレル検出されたと発表した。福島第1原発事故の影響とみられる。国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を大幅に下回っている。【畠山哲郎】
 
だが、今回の福島・新潟の大洪水で大量の放射能が堤防決壊した田んぼや日本海に流出したはず。新潟の一部の地域の米と日本海の魚はどうなる?
 
参考)
イメージ 2
  この図は、甲状腺患者数の推移。(ウイキペディアより)
 
甲状腺癌は2~3年後から急増。
 
白血病は、被曝から発病までの平均が12年。
 
固形癌は、被曝から20~25年先。
 
 
 
セシウム半減期ですが2通りあります。

1.物理学的半減期:30年
2.生物学的半減期:70日

今回の70日は、生物学的半減期です。
これは体に取り込まれたセシウムが、排泄作用により体外に排出され、半分にな
るまでの期間です。

人間の体は上手く出来ているんですね。
セシウム自体の半減期は30年ですので、まだまだ先になります。

ストロンチウムプルトニウムなどは生物 学的半減期でも20年から50年ですので 、一回取り込むとほとんど一生に近い期間体内にあるのでとても危険です。
 
元広島陸軍病院医師・肥田舜太郎氏の論理によると、放射線の影響で身体が弱まったり老衰して抵抗力が弱まると確実に何等かの癌になるということですね。

*―――*―――**―――*―――**―――*―――*