出張費余禄の使途
私の履歴書・385
北海道の四年間、よく飛行機を使いましたから「マイレージ」の質問がありましたね。
でも当時、マイレージは国際線のみで国内線には未だ適用されていなかったのです。
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マイレージが一般化したのは私が東京に単身赴任した1995年以降ですね。
1987年からの札幌時代の航空券は主に回数券を使いました。
道内は四枚回数券で15%引き。差額は一枚に付き@2,000円前後です。
千歳⇔伊丹空港は六枚回数券で20%引き。この場合の差額は@7,000円前後。
だから道内出張の場合の運賃差額・宿泊費差額・出張手当を合算すると、一回の出張につき、余禄は一万円から三万円でした。
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さて、その出張旅費清算基礎数字
A)交通費の請求金額は割引無しの普通料金(領収書不要)
B)宿泊費 @12,500円/泊(領収書不要)
C)出張手当 @3,500円/日
これだけでは分からないですから、具体例で。
①飛行機代差額(千歳⇔釧路・中標津空港) @2,000円×二回(往復)→4,000円
②宿泊料金の差額(@12,500-@6,000→) @6,500×二泊→13,000円
注)当時、道内、温泉一泊二食付きで@6,000円前後
ビジネスホテル一泊 @4,000円~6,000円
③出張手当 @3,500円×三日→10,500円
④ 以上を合計すると ①+②+③→27,500円
つまり、一回の道東出張で、27,500円の余禄となる。
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このように、出張で毎月十万円強の余禄があるものの全額飛んでいきましたね。
部下を持つ男の宿命ですかね。
出張先での使途は、
イ)出張先での部下との昼食代。
ロ)接待でない夜の飲食代。
ハ)温泉での会議後の酒代。
出張後の札幌での使途は、
ニ)夜のすすき野での部下達との飲み代。
ホ)部下の車に同乗した場合の昼食代。
例)小樽での亜子との昼食代は、@3,000円前後でした。
へ)事務所で飲み会などをする時の寄付金。
一時、誕生日を迎えた社員と食事をしましたが、これは1年間だけでした。
三年目以降は、私の余禄の懐では到底この分まで捻出出来なかったですね。
尚、過去出張で一番余禄が出来たのは、1996年頃の東京時代の福岡出張ですね。
福岡の旅行会社にFAXで搭乗予約をします。
そして当日、指定された羽田の搭乗カウンターに行き、搭乗券を受け取り搭乗。
ツアー扱いです。だから搭乗券には私の名前は無く空欄になります。
当時、片道32,000円(現在は36,870円)程のものが、15,000円でした。
この往復航空券の差額と二泊の宿泊費差額に出張料で約5万円の余禄でした。
然し、札幌時代のダイアリーを眺めていますと、よくぞまあ色々なことが頻発に起き、手を打ち続けてきたものだと今更ながら感心しています。
或いは、会議の場所ではマンネリ化防止のために、ちょくちょく場所を変えたり。
中央区での開催が多いのは、会議終了後、すすき野で飲み会をしますから。
豊平区民センター (平岸6の10)
中央区民センター (南2西10)
雪印健保会館 (南4西8) 注)今は無い。
北農健保会館 (北4西7)
JT北星会館 (北3西18) 注)今は無い。
北海道ハイヤー会館 (南8西15)
その他、民間の貸し会議室。
これ以上、ダイアリーを見て書くと、懐かしさにかまけて、くだらぬ話まで書きそうなので、これで打ち止めにします。
参考)1990年当時の航空運賃支払額
旅行会社「北都交通」が、JAL・JAS・ANAから千歳発着便の回数券を買います。
私が搭乗する前日に該当する回数券の綴りを事務所に届けてくれます。
出張から帰ってきたら、北都交通が残りの回数券の綴りを回収に来ます。
翌月上旬、前月使用した回数券の代金を支払います。
つまり、一つの綴りの回数券を何人かで使うのです。
同一路線で価格が異なるのは、ジェット機の場合とYS機の場合の違いで600円。
それと、時季毎、航空運賃が変わったはずです。
更に、北都交通が各航空会社から買い取る回数券の価格は、各航空会社の決算月(3月)直前の1月と2月が一番安かったはず。
注)カッコ内の@数字は現在の航空運賃
例1)⇔伊丹(大阪)空港の場合(@41,300) @28,750円、@27,900円、@26,350円
例2)⇔釧路空港の場合(@21,900) @11,970円
例3)⇔女満別空港の場合(@23,500) @11,790円
例4)⇔中標津空港の場合(@23,000) @14,500円
例5)⇔函館空港の場合(@17,900) @9,250円、@9,180円、@8,330円
例6)⇔稚内空港の場合(@22,600) @13,450円、@12,100円、@8,100円