東京の空気と水は?

 
調査団はIAEAの専門家ら約20人で構成。
 
これに呼応して、昨日の23日、
国連放射線影響科学委員会(事務局ウィーン)のワイス委員長は記者会見し、福島第1原発事故で放出された放射線について「これまでのところ(住民の)健康に影響するとは考えられない」と述べた。
2011.5.24 01:20 msn産経)
 
 
彼等は、調査するまえから、住民の健康に影響しないと言っていますね。
国際原子力機関IAEA)と同様、国連放射線影響科学委員会も原子力産業の拡大に国際的裏づけを与える機関となっていますね。
 
 
では、福島の原発事故で住民はどのくらい被曝しているのでしょうか。
 
3月23日、原子力安全委員会(班目春樹委員長)によると「事故発生後の3月12日午前6時から24日午前0時まで連続で屋外に居続ける」という仮定で、1歳児の甲状腺内部被曝線量の積算値を予測。
 
その結果、安定ヨウ素剤を飲む基準となる100ミリシーベルトに達した範囲は、福島第1原発から北西約50キロの福島県伊達市や南約40キロの同県いわき市にまで及んだ。
 
班目委員長は「屋内では放射線の影響が4分の1~10分の1に低減される」と指摘。
 
 
他方、
原子力安全委員会」(班目春樹委員長)は3月21日、区域外居住者に対しては「被曝(ひばく)に特段の注意を払う必要はない」としながらも、外出時よりも飲食によって体内に取り込む放射性物質の方が「身体への影響が大きい」と指摘。
 
 
 
そして現実はどうでしょうか。
 
イメージ 1
 
 
 
 
左は愛媛新聞の記事画像で、福島市内の小学校の記事
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この記事で、福島市内の小学校では、「暑さで鼻血を出す子が相次いでいる」と話す子もいたと書かれている。
 
然し、湿気の多い高温の温泉に長く入浴してのぼせたのなら話は分かる。
果たして、入梅前の今の時季、閉め切ったと言え何人も鼻血するだろうか?
 
ひょっとして子供の鼻血は、もはや被爆症状。
爆発のあった福島市内での3月15日の夜は、金属の臭気が漂ったそうな、
 
●日本の水道水(1㎏あたりのベクレル数(Bq/kg))
0.111 アメリカの法令基準(水)
0.5   ドイツガス水道協会
1    WHO基準(水)
10  日本の3月16日までの基準値(水)

100 日本の乳児飲用に関する暫定的な指標値(水)
300 日本の3月17日以降の暫定指標(水)
 
各地の浄水場では300以下なら、「未満」と表示され、具体的数字は表示されない。
具体的数字を表示しない理由は、その時の測定値を基準値300以上か以下かをその場で知ればいいからだと言う。
 
尚、300と決めた理由は、東京の浄水場が一時200を超えたから、これを安全水と認める為であろう。
 
例えば、100と決めたら、東京の水道は飲めないことになりパニックとなる故。
 
つまり、日本の水道水基準は、WHO基準の300倍、米国の約3000倍、ドイツの約1500倍なのに、安全として24時間市民に供給している。
                            参考)全国の水道水http://atmc.jp/water/
 
●日本の野菜の場合(1㎏あたりのベクレル数(Bq/kg))
 
10 WHO基準(野菜)
170 アメリカの法令基準(飲食物)
370 日本の3月16日までの基準値(野菜)
1,000 緊急時のWHO基準 (餓死を避ける為に緊急時に食べざるを得ない基準)
2,000 日本の3月17日以降の暫定指標(野菜)

つまり日本の野菜基準は、 WHOの通常基準の200倍、米国の12倍、また、緊急時のWHO数値の2倍。
 
この2,000以下の野菜が安全として全国のスーパーに流通している。
但し、各生産地の出荷基準はばらばらで、1300~1900。
 
 
チェルノブイリ原発事故被災地での累積住民放射線量基準値(mSv/y)
 
年1ミリシーベルト以下  定期的放射能管理ゾーン、
年1~5ミリシーベルト 移住権利ゾーン、
年3ミリシーベルトで子供は退避
年5ミリシーベルト以上 強制移住ゾーン
 
福島市・東京都の場合の検討
 
福島市の場合、測定地で測定値はかなり異なる。
10~17mSv/yとなり、許容量20mSv/y未満で収まると計算する人もいる。
今日明日にも5mSv/yを超えると計算する人もいる。
 
水と食べ物をどう計算するかで結果は異なる。
何れにしてもチェルノブイリの数値に当てはめると、強制移住ゾーン。
 
参考)
福島市の子供の被爆 ←ここをクリック
郡山市の子供の被爆 ←ここをクリック
 
東京の場合も同様、測定地でかなり異なる。
東京の新宿の測定場所は、地上18mだから、果たして実際の数値は??
 
それに水・食べ物を含めると何mSv/y?
うちの東京の孫は大丈夫??
 
 
参考)
 
 
 

イメージ 4
 
 
 
 
左記グラフは、NHKの公表している全国放射線量の中の東京分。
測定地点地上18m
 
 
 
イメージ 2
イメージ 3
 
左記画像は、4月7日の杉並区の戸外。
左画像が屋上から1mの高さで
右画像は屋上に直接置いたもの。
 
コンクリートや石の発する放射線を除くと数値は幾らなのだろう。
まともに右の写真の6.0390μSv/hrだったら福島市内の校庭より高い。
 
何れにしても、草っ原、吹き溜まり、雨水の集まる場所が危ない。
このホットスポットを見つけるには、放射線測定器を持たざるを得ない。



(追記)
東日本エリアで最大のリスクは、空気。
都内の公園で遊ぶ子も危ない

東大名誉教授である村上周三先生の計算では、
人間は環境化学物質の83%を空気(肺)から取り込み、食品からは7%。飲料からは8%に過ぎない。私たちが一日に呼吸する空気は約20キロ。食べ物や水の摂取量のおよそ10倍。
 
⇒(私見)いくら放射能が薄いと言っても、毎日24時間、放射能を吸っていて、何等対策を打たないでいると、肺がんやその他肺の病に罹るのは当然。
心筋梗塞など心臓疾患による突然死の原因も、ここにあるかも。