ローソン新浪剛史社長の英断

 
昨日8日(日曜)テレビ朝日サンデー・フロントラインam10:00~11:45)で、ローソンの新浪剛史社長登場。
この東日本大地震発生の時の彼の決断力とスピードと実践力には感激しましたね。
 
先ずは彼の会社では、大震災の時のマニュアルが出来ていること。
そのマニュアルに従って動くのだが、全てマニュアル通りとはいかない。
 
その時の彼の決断力と実践の概略は次の通り。
 
全てローソン負担で東北に無料のおにぎりを届けることにする。
処が関西からトラックで運んだらいつになるか。賞味期限が切れてしまう。
民間の飛行機を飛ばすにしても、小型機で然も荷物を積めない。
 
彼は政府と交渉し、自衛隊機で関西工場で作ったおにぎり何万個かを伊丹から東松島に運ぶ。北海道函館からは船で。あるいはトラックで。
 
他方、壊滅したローソン陸前高田松原店のオーナーに仮設店舗を開いてもらう。
仮設店舗建築費用はローソン本部負担。
それに、店舗運営での赤字部分は同じく本部負担で。
3月半ばにはオープンですから、そのスピードは凄いですね。
 
他方、相馬市立谷秀清市長は、相馬市に風評被害で物資が入ってこないのに苦慮。このままでは町が滅びる。
 
そこで人伝に聞いた面識もないローソン新浪剛史社長の携帯に直接電話し、コンビニ開店依頼。
新浪剛史社長は、避難所で生活をしているローソン相馬店オーナー加藤悦子氏にコンビニ建築開店を依頼する。
加藤悦子氏は、実はコンビニ三店舗(四店舗?)や自宅等全てを津波にさらわれた罹災者。
 
このローソン相馬店も3月半ばにオープン。
これを契機として、相馬市内に他の企業のコンビニやスーパーも開業。
街が生き返る。
 
現在、東北3県にあるローソン全399店舗のうち、375店舗が営業を再開。
 
 
以上が概略ですが、ローソン新浪剛史社長が話している時、神戸淡路大震災の時の日清医療食品㈱山岡直方取締役(当時、近畿支店長)を思い出しました。
 
山岡支店長(当時)は、早朝、神戸の現地から地震罹災の一報を受けるや否や、独断でヘリコプターをチャーターし、京都市内の受託している厨房で病院食を作らせ、それをヘリコプターで神戸の病院へ運びました。
 
 
 
思うに、両者共に決断力とスピードと実践力に富んでいますね。
リーダーとして出来る男の見本。
 
 
 
 余談)
それではリーダーとして出来ない男の見本とは、
 
その男とは、「仮設住宅(7万2千戸)を遅くともお盆のころまでに必ずやらせる」とこれまでの「努力」から「やらせる」と言い直している。土地の問題は頭に無い。
 
大畠国交相から見通しが立っていないと首相発言を打ち消されているのに。
何故、大畠国交相に全面委任しないのだろうね。
 
それに一昨日では突然「浜岡原発を停めよ」と言ったりして。
これを思いついたのが会見40分前とのことだから呆れる。
 
然も、原子炉を停めたら全てのリスクは無くなるかの如き言っている。
核燃料棒を他所に持っていかなきゃ、何等解決にはならないのに。
 
 
何れにしてもパフォーマンスしか頭に無い男。  トホホ!