雪の嵐山公園・百人一首の石碑

嵐山公園(亀山地区・保津川の北側)には、百人一首の石碑が無造作に建てられています。


建てたのは「小倉百人一首文化財団」(理事長、山内溥任天堂相談役)で、ナンセンスな『時雨殿』と同じ財団です。

この石碑も、『時雨殿』も、この財団の感覚は、如何なものでしょうか。
この地とは、全く関係が無いのが大半なのです。それも何の趣も無く、単に置いただけ。
山内氏は、藤原定家歌人を、売名の道具としているとしか思えないのです。


それに、静かなたたずまいの嵐山公園の亀山の景観を壊しているのは残念です。

でも、百人一首の好きな方の中には、喜ぶ人もいるでしょうね。


尚、これら石碑は、百首の歌のうち、亀山公園には小野小町紀貫之古今集の歌を中心に49基、
嵐山東公園には千載集などから21基があります。一基300万円とか。



イメージ 1.
.
『]山川(やまがわ)に 
.
.   風のかけたる しがらみは
.
.     流れもあへ(え)ぬ 紅葉なりけり』
.
.           春道列樹(32番) 
.           『古今集』秋下・303



イメージ 2.
.
.『夜をこめて 
.
.  鳥の空音(そらね)は 謀(はか)るとも
.
.   よに逢坂(あふさか)の 関は許(ゆる)さじ』
.
.
.           清少納言(62番) 
.          『後拾遺集』雑・940



イメージ 3.
.
.
.
.(読めません。誰か分かりましたらお知らせ下さい)





イメージ 4.
.
.『やすらはで 寝なましものを さ夜ふけて
.
.   傾(かたぶ)くまでの 月を見しかな』
.
.
.           赤染衛門(59番) 
.      『後拾遺集』恋・680



イメージ 5.
.
.『今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを
.
.     人づてならで 言ふよしもがな』
.
.
.         左京大夫道雅(63番)
.        『後拾遺集』恋・750




イメージ 6








イメージ 7.
.
場所は、渡月橋北詰を保津川に沿って上流へ徒歩5分で、このお店。
.
.
ここに公園に上る階段があります。
.
途中、左の階段を上ると、川を見下ろせるこの場所にあります。




            次回は、夕闇の渡月橋です。長々とこの書庫ですみません。


参考)私の以前の『時雨殿』のブログ記事
    http://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/43639937.html


(追記)


『雪の嵐山』の書庫は下記URLです。
記事の古い方からご覧下さい。


.
.