雪の嵯峨野・常寂光寺

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常寂光寺山門に着いた時には、靴の中がびしょびしょ。ズボンの裾も。
足は、しびれるような痛さ。でも、雪の常寂光寺で痛さも飛びました。





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ここは、ご存知、藤原定家の時雨亭のあった場所ですね。

そして百人一首の26番で詠われた場所。
(貞信公・『拾遺集』雑集・1128)


「小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば
     今ひとたびの みゆき待たなむ」



解釈は、「小倉山の紅葉さん、情け心があるならば、もう一度、天皇が来るまで、散るのを待っていてくれませんか」ですね。


私の独断と偏見では、こう別解釈をしたくなるのです。

「小倉山の紅葉さん、風流な心があるならば、同時に美しい雪が降るまで、散るのを待っていてくれませんか」とね。

情景は、銀世界。真っ赤な紅葉にかかる、真綿のような真っ白い雪。



恐らく、貞信公(ていしんこう=藤原忠平(ただひら))が、この雪の常寂光寺を訪れていましたら、「みゆき」を、行幸(みゆき)と、美雪または深雪との掛詞だったかもしれませんね。


                          次は落柿舎です



(追記)

『雪の嵐山』の書庫は下記URLです。
記事の古い方からご覧下さい。


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