思春期とネズミの逆襲

私の履歴書・39〈中学時代ー12〉

《ネズミの逆襲》
今年の干支はネズミですね。このネズミの話しを一つ。

この頃、天井では毎夜ネズミの運動会で、夜中に度々目を覚まされました。
そこで廊下にネズミ捕りを仕掛けたのです。

夜中にキュ~キュ~叫ぶ声で目を覚まし廊下を見ますとネズミが一匹入っています。
ネズミ捕りごと部屋に持ち込み、新聞紙の上に置いてから、割り箸でネズミを突きました。

「よくぞ、毎夜、私の安眠を妨害してくれたな!!」

積年の恨みで10分間程突付き続けましたね。ネズミは、堅いスプリングの付いているゲートに何度か体当たりを繰り返します。でも、ゲートはびくともしません。

が、突然、ゲートを突き抜け、障子を破ってドドドッと逃亡。唖然としましたね。
どうしてあの堅いスプリングをはねのけたのでしょうか。まさに、「窮鼠、猫を噛む」でした。

その後の夜からは大変でした。以前よりも激しく天井を駆け巡るのです。そして当然ネズミ捕りには引っかからないのです。ネズミの逆襲でした。



《身体の異変・男子の悩み》
御多分にもれず、私にも男子の宿命が待ち受けていましたね。
私は一番背が高いのですが、いつも1センチ低い藤君を一番後ろにしていました。

当時の体育の服装は、白パン(白い綿の長ズボン)。
体育の時間の最初が横整列。これが男子にとっては問題なのです。

「気を付け!」の号令。ある時、端の藤君は白パンにテントを張っていましたから腰を引いていました。体育の先生は、「姿勢が悪い! 腰を伸ばせ!」と彼の後ろからお尻をドンと叩くのです。

と、彼の腰は前に突き出ますから、一気に大きなテントとなるのです。授業は女子も一緒でしたから、女子のクスクスの忍び笑い。

その後、私にもその現象が起きて困りましたね。いかに起立した姿で腰を引いておくか。毎日が訓練でした。歩く時、腹を出して腰を引きながらです。お陰様で、一度も先生に背後から腰を叩かれた事が無かったですね。




他方、私の反抗期の特徴は幾つかありますが、その中の一つ。
朝、時々、アンダーパンツが濡れている時があるのです。男子の宿命に近い現象ですね。

直ぐに履き替えるのですが、その濡れたパンツを、台所の端にある洗濯機の上に放置。
大抵の人は隠したでしょうね。洗濯は、無論、母。次兄がいつも呆れていましたね。


        中学一年のこの時期、色々と大変でしたね。反抗期が訪れるはずですよ。






イメージ 1

写真の中央左右に流れるのが子吉川

手前が、旧石脇町。川の向こうが旧本荘町。

向こう遙かに見えるのが、鳥海山