連休の岩清水八幡宮(谷崎潤一郎小説「蘆刈」を歩む)

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水無瀬から眺めた岩清水八幡宮のある男山です。

谷崎潤一郎の小説「蘆刈」(あしかり)の中では、要約すると、こう述べられています。


水無瀬神宮の向こうに、淀川が流れ、その岸向こうが、男山・岩清水八幡のこんもりとした峰なのだが、
大河を挟んでいる様子ではなく、峰が、つい、眉の上へ落ちかかるように迫っている。



この写真でも、こちらの水無瀬と、手前の中洲、そして向こうの男山・岩清水八幡との間に、幅1km弱の河が流れているとは想像できませんね。



写真左端・男山の北側の麓に京阪電車八幡市駅があります。
今回は、川向こうの男山・岩清水八幡宮に行きました。



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その駅の向かいが岩清水八幡宮に行く男山ケーブルカーの駅です。

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地上から80mの高さまで上ります。片道@200円。



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上ってから石段を数十段登ると展望台。
ここに、小説「蘆刈」の石碑があります。画面左の丸みを帯びた石です。

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石碑には、小説の一部が記載されています。



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ここから西方を眺めます。
川向こう左が天王山、真ん中の低い山の右麓が嵐山、右端には愛宕山が霞みます。


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北の方を眺めます。
京都の街が霞みます。京都駅前の京都タワーが写真中央に辛うじて見えますよ。
写真右端には、やはりこの小説に出て来る「巨椋(おぐら)の池」の埋立地の一部が見えます。



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三の鳥居です。
ケーブルカーに乗らずに、八幡市駅の近くの一の鳥居からの散策も良いでしょうね。



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石の道案内です。
岩清水八幡宮に問い合わせをしましたら、下記の回答でした。

「右 かうや なら みち」

「かうや」とは「高野」のことですなわち「高野山」のことを示します。
当宮三ノ鳥居から洞ヶ峠を抜け高野山へと続く「高野道」がかつて存在しました。

また「なら」とは「奈良道」のことで、途中から「高野道」とは別に奈良へと向う道がありました。




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参道にある社務所の血汐紅葉です。




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南総門です。
この奥の本殿は今、平成の大修造中ですので、テントで覆われています。


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本殿西側面をパチリ!




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この大樹に思わずパチリ!
フィギャスケートの真央さんと言うよりも、この脚の角度でしたら、荒川静香さんか、アンミキですよね。
この大樹は、楠木正成公必勝祈願参拝の際奉納の大楠


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シンボルタワー・涌峯塔です。
エジソン記念碑をパチリするのを忘れました。
ここの竹で、エジソンは、電球を作ったのですからね。

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初夏の日差しを浴びる石段です。
午後の、この時間でなければ、日が照らない場所。
石は、冷たいですが、暖かそうですね。


これが、谷崎潤一郎の、水無瀬側から観た、こんもりとした男山・岩清水八幡宮です。
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