JR西日本脱線事故三回忌が来ました

今年も、四月二十五日、あの日、JR福知山線脱線事故の日がやってきました。
三回忌ですね。

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改めまして、今は亡き107人の皆様のご冥福をお祈り申し上げます。


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 それにしても、ご遺族のご立腹と悲しみが収まらないのは、当然ですね。

先日のJR西日本山崎正夫社長のTVでの会見を見て、改めて思いました。


山崎正夫社長は「コミニケーションで、JR西日本の改革が出来る」と断言しているのです。
民間の企業人なら、この話を聞いて、「何て、依然とノーテンキな!!」と思うはずです。

 コミニケーションの大切さは分かりますが、これには限界があるのです。
かって日本の製造業は、品質の向上に取り組みました。
従来、上意下達、会議・打ち合わせ等に多大な時間を費やしても大した効果は上げれなかったのです。


 そこで、皆さんご存知の各職場で組織されたカイゼンを行う小集団 QC(クオリティ・コントロール、品質管理)サークル活動が導入され、これにより、品質の向上が図れたのですね。

この特徴の一つは、トップダウンではなく、その職場に働く社員のカイゼン意見の反映と継続活動です。



 然しながら、山崎正夫社長は、「基本をきっちりやればオーバーラインはあり得ない」と、トップダウンの正当性を力説しています。

 彼の言うことは最もかもしれません。でも、もしも基本がきっちり出来るなら、かって、品質不良も起きなかったでしょうし、交通事故も起きないはずですね。でも、交通事故は、二十四時間365日起きていますね。


 私たちは、生身の人間なのです。
理屈通りにやれば出来る!と考えるのは、当に、現場知らずの官僚的発想なのです。

案の定、オーバーラインは、依然と今も毎月平均170件発生しているのです。
にも拘らず、先日のインタビューですからね。



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 もう一つ理解出来ないこと。

この事故で肉親を奪われたショックで心療内科に通う人に対して、昨年十月、こう言うのです。

JR職員「あなたは、直接の被害者ではない。本来、負担する義務はない!」
更に「三割の自己負担は当社が持つが、残る七割は健康保険で」


 これは、当に、山崎社長が、ご遺族に対して「言え!」とトップダウンで部下に厳命したもの。

ご遺族の皆さんは、果たして、これ、納得できますか?
JR西日本は、あなたの悲しみ・苦しみに責任はありませんよ」と言っているのですからね。


健康保険組合からも、クレームが付くでしょう。
このような加害者のいる件で、何故、健康保険が七割負担しなければならないのでしょうか。



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 明後日は、三回忌。私も線香をたてに、事故現場の献花場に行く予定です。



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                    注)資料 日経新聞四月二十日社会面記事