セブンーイレブン鈴木会長

今月の日経の連載記事「私の履歴書」は、コンビニ・セブンーイレブンの会長鈴木敏文さんである。
      (セブン&アイ・ホールディングス会長)

今日は連載二十回目であるが、下記六回目の記事で、こわおもての鈴木さんに、より親しみを感じる。


       ☆       ☆       ☆



https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/r/regretlife/20010101/20010101000430.jpg


彼は、高校時代、生徒会長。入学式で、生徒会長として壇上で歓迎の意を表明して、最後に「歓迎の辞」と締めくくるところを、「送辞」と締めくくったようだ。

これを読んで、成る程、鈴木さんも人の子。

私の場合は、前日がある告別式の進行役。
翌日は、300人程の祝賀パーテーの進行役。
こういう役目は、本職とは全く無縁なのだが何故かそうなった。

その祝賀パーテーの席上、「祝電を読ませていただきます」と言うべきところを、「弔電を読ませていただきます」とやってしまった。私も、人の子である。


       ☆       ☆       ☆


 処で、鈴木さんとの出会いは、三十ニ年前。最初の東京勤務時代である。
彼は、ヨーカ堂仕入れも一手に仕切っていた。それも、女性事務員も含めてたった三名で。


商談日、階段をあがると、狭くて薄暗い廊下に、七十人前後のバイヤーが並んでいる。
彼は、その廊下の手前の会議室と奥の商談室との往復。何しろほぼ一人で対応なのである。


私は、その列に並ばず、彼の会議室から出て来るところを立って待つ。
彼が、会議室から出てから、奥の商談室に歩きながらの最初の十五歩が我の商談時間。


或る日の十五歩の会話の場合。

彼「提案書をA4一枚。箇条書き。見積書と一緒に持って来るように」
私「期限は?」
彼「明後日」
私「時間は?」
彼「午前十一時。午後の会議の前に読んでおきたい」
私「直接ですか?」
彼「○○さん(女子事務員)に渡しておくように」


これで一件落着なのである。
宿題の書類を指定時間までに持参。後日、発注書が発行される。


改めて、彼の「私の履歴書」を読んでいると、当時の彼の行動や物の言い方等が、今、初めて理解出来るのである。




尚、日経に毎日掲載されている彼の「私の履歴書」は、今月一日から始まり、今月末日で終わる。
今日で、あっと言う間にもう三分の二。この三十年もあっと言う間。

彼とセブンーイレブンの更なる飛躍を陰ながら期待す。