何故、妻と結婚したのか②

何故、妻と結婚したのか②

(前回のあらすじ)学生アパートの向かいの部屋に引っ越して来た女学生の部屋のドアをB君は、先輩命令でいやいやながら、ノックする。
       ☆       ☆       ☆

B君が、ノックするも応答が無い。彼は、すごすごと引き返して来た。

B「いないみたいだ」
私「いないと言うことはない! ドア越しから、ちゃんと名乗って用件を言わなきゃ、
誰でも居留守を使うよ」

B君は、今度はA君に行くように言うのだが、私がそれを妨げた。
私「ひげもろくに剃っていない奴(A)では、初対面の相手はびっくりするよ!」

再度、仕方なくB君がドアを叩く。
やはり、いたのだ。向かいのドアがあいて、もぞもぞ・ボソボソB君の言う声が聞こえる。

それから十分後、彼女(E子)がBの部屋をトントン。
入ってきたので、「マア座れや」と、電気コタツのテーブルに座ってもらう。

見てびっくり! スッピン!真っ黒い顔!生気の無い眼!
こんなんで、二回もここに来たことは、ナナ、何と情けなや!!!

挨拶も程ほどに、私は、急遽、傍に折りたたんでいた万年床に寝転んだ。

しかも、間髪を入れず、「ブッ!ブッ!ブッ!ブッ!ブッ!」
つまり、オナラを連発で五発!!

だが、だが、A君は、いたく気に入ってしまうのだ!
まあ、それならそれで良し!と思っていたら、数日後、A君が私にお願いがあると言う。

「ナニ~~~~! 自分で、デートの誘いが出来ないだと~~~!!
 ワシ(私)に、トリモチしてくれ!だと~~~~!!」

後日、彼女E子から聞いた話では、語学サークル所属。
そのサークルとは、ハイキングや海に行くのが主流のようだ。

その日は、前日の山登りの疲れて寝こみ、夕方に起きたところでの、
B君のトントン・ノックだったとの事。
                        - 続くー