避ける以外に放射線障害は防げない


がん予防の食品を摂取しているからと言って、食材出所不明の外食や放射能汚染野菜・魚介類を食べても大丈夫と仰るあなたへ。

確かに、生ニンニクのスライスを毎日食べ、更に乳酸菌を摂取していたらガンの予防にはなります。

但し、これはあくまでもガン予防で、放射線による遺伝子(DNA)破壊の予防にはなりません。この場合は、破壊された遺伝子がガン化するのを防ぐだけです。

体内に取り込まれた放射能を血液が脳などに運びます。
脳に入ってしまった放射能はなかなか排出されません。

そこで起きるのが放射線による脳の中枢神経等の破壊です。
神経をやられると、身体のあらゆる機能に何等かの障害が発生します。
そしてこれらの神経は再生が効かないのです。


最近、物覚えが悪くなり、疲れ易く無気力になっているあなたへ。
ひょっとして、歳のせいとか夏バテとお考えではないでしょうか。

このような症状は、チェルノブイリ被爆した人、広島・長崎で被曝した人、大気圏核実験で被ばくした米兵に多くいました。

『ぶらぶら病』という低線量放射線障害で、爆心地からの距離には反比例せず、近くても遠くてもほぼ万遍に発症しているのです。

風邪を引きやすい、疲れやすい、無理ができない、だるい、根気が続かない、といった症状は放射能の濃いエリアも薄いエリアもほぼ同じ割合なのです。

北海道や沖縄でも、放射能汚染野菜や魚介類を継続的に摂取したら同じく低線量放射線障害になるということです。


尚、東京のレストランでのコーヒーや水1杯は0・5ミリベクレルですぞ。念の為。




(参考)先日の私のブログ記事
再確認:放射能は脳を破壊する  2014/7/17(木) 
健康な人に比べ、脳全体が萎縮している。(脳細胞が少なくなっている)
神経細胞が死滅したことを示している。

放射能対策を習慣にしなきゃ  2013/5/22(水) 



さて、本題。

<< 放射能汚染による脳障害について >>   2013年10月31日

福島原発事故から二年半以上が過ぎましたが、放射能汚染に関する報道規制は、オリンピックに向けてますます厳しくなるばかりのようです。

現在流通している一般食品の放射能汚染基準値は100ベクレル/kgですが、事故前にはこれは黄色いドラムカンに入れられて、厳重管理されていた汚染数値でした。

因みにチェルノブイリ放射能汚染の被害に遭ったドイツの基準では、大人でもこの10分の一以下ですが、それでも様々な健康被害が報告されています。

ここで今、「ベクレル」についておさらいしましょう。

ご存知の通り、1ベクレルとは、放射性物質から1秒間に1本の放射線ビームが発せられる単位です。

強力なガンマ線を例にとると、この線は人体を突き抜けますから、たった1ビームでもその過程で、相当数の細胞・DNAが傷付くことになるのは、容易に想像出来ますよね。

例えば10ベクレルのセシウムが含まれた食品を食べるとすると、一日では864000本の放射線ビームが体を貫くことになります

約70日というセシウム137の生物学的半減期を考慮しても、500日後には1400ベクレル残存していますから、そうなれば1日で120960000本、約1億2千万ビームが体に穴を開けている状態です


脳は心臓等と共に、放射能が蓄積されやすい部位の一つですが、怖いことに中枢神経系は再生されませんし、ベラルーシの人々が集中出来ないのは、放射能汚染による脳障害だという研究結果もあります。

チェルノブイリ原発作業員達の脳スキャンでは、彼らの脳は脳細胞が死滅して空洞になっていたそうです。

一度こういったダメージがあると、残念ながら取り返しがつきません。放射能汚染による障害で最も多いのは、実は癌や白血病ではなく、知能障害なのです。 

放射性物質は長期にわたり摂取すると、体内に蓄積されて行くという特徴があります。例えば一度に1000ベクレル摂取しても、約2年後には僅かしか体内に残らないのに比べ、1ベクレルを毎日摂取すれば、2年後には約200ベクレルも残存するそうです。

200ベクレルでしたら、一日に1728000000本もの放射線、つまり17億本以上の放射線ビームが体を貫いている計算になります

人間の体細胞数は確か約60兆位だったと思いますが、一日に17億ビームで傷付く細胞の数は一体どれ位の数に上るのでしょうか。

何れにしろ、細胞の修復には限界があるのも事実です。にも拘らず、政府の食品汚染基準値はあくまでセシウムのみでの換算ですし、食品の検査体制も本当にお粗末です。

また、ガンマ線に比べてずっと短距離しか飛ばないアルファ線ベータ線による内部被曝のダメージは、細胞の直近から遥かに強烈な放射能を浴びせる為、比べ物にならない位危険です。 

よく「自然界では放射能は身近なものである」とし、カリウム40等が食品や人体にも普通に含まれていることを引き合いに出す科学者がいますが、自然の放射能と人工放射能には明確な違いがあります。

前者は長い間に人体が適応するようになったのか、体外へと排泄されるのに対して、後者は体内に蓄積されて行きます。

放射線量の強さも、後者は比べ物にならないほど強いのだそうです。

「世界には遥かに放射線量の強い国がある」とも言いますが、そういった国にはダウン症が多い等の研究結果がありますし、概ね短命です。

また、先祖代々放射線量が弱い日本で生活して来た私達の体に、代々放射線量が強い地域で生きて来た彼等と同等の適応力が期待出来るとも思えません。

放射能に勝つには免疫力を高めること」というのも、よく耳にする言葉ですがこれは再生力の無い中枢神経等には、全く当てはまらないので注意しましょう。

先ずは体内に放射能を入れないことが一番大事です。そして外部被曝でのダメージを出来るだけ少なくするしかありません。免疫力を高める云々は、あくまでもその後に来るべき対処方法です。

放射能によるダメージを回復するのは睡眠中だそうですから、よく眠ることも大切です。

福島の学校で、成長期の子供達が全く成長しないという現象も見られるそうですが、身体の成長に回される筈の分を、被曝からのダメージ回復に奪われてしまっているのかも知れません。

中学受験でせっかく頭を良くしようと頑張っているのに、放射能汚染で脳に恒久的なダメージを受けるのではたまりません。

お子さんの放射能摂取量は、可能な限り低くしてあげましょう。そしてお子さんにも、何故放射能汚染からの防御が大切なのかを説明し、自分で気を付けられるようにしてあげましょう。

今の日本で子供を放射能汚染から守れるのは、親と子供自身だけなのですから。



(参考)ある投稿コメより

放射能の影響について

私は埼玉在住ですが、最近、線量計を買って、自宅の周りを計測しています。やはり文部科学省が発表している値(0,05マイクロシーベルト・毎時)より高く、およそ、その3倍、場合によっては8倍ほど高い数字が出ます。
 
それをもとに計算してみると、私自身は、3月に浴びた被爆量を考えてみても、年間1ミリシーベルトという、法律で定められた基準値は越えてしまうのではないかと思います。