たそがれをどう生きるか


『信州の大自然に眠るブログ友』  2014/1/28(火)  の後半の画像です。

                      ◆

実は先月12月の初め、画像などを保存していた外付けHDDの操作を誤り、使えなくしてしまったのです。

イメージ 1

そこで急遽、DVDをUSBメモリー代用に使い、一昨日の彼のブログの切り取り画像もこのDVDに入れていたのです。

そして、彼に関してのブログ記事を書き掲載したのが午後6時。疲れて夕食後の午後8時過ぎには就寝。

目が覚めたのは、日が変わった午前3時。
起きてリビングに入ったとたん、DVDを入れたままスリーブにしておいたパソコンのDVDが突然うなりながら回転を始めたのです。

パソコンが微かな振動でスリーブが解消されたのかな? と思い、近づいて見ると、依然とパソコンはスリーブのまゝ。通常では決して起こらない現象ですね。

やはりそうでしょうね。何しろ、前日、彼のブログの書き始めの2009年4月から御終いの2013年11月までの全ての画像を見て、そのうちの80枚の画像を切り取り、このDVDに保存していたのですから。

あの世からのシグナルだったのでしょうね。

                      ◆

それにしても、

2011・3・11により福島第一原発が爆破され、その放射能が東日本を覆った時、気流に乗った放射能が信州・赤岳(標高2899m)に当たり、彼の住むその手前の標高1600mの高原には相当濃度の高い放射能が降り注いだはずと思っていました。

イメージ 2

2011年~2013年の長野市内の水道水から放射能が検出されていましたから、高原の飲料水ではより濃度が高かったでしょうし、無論、彼の耕す畑にも。

(注)昨今の放射線
平地の南牧村庁舎屋上 0・08μSV/h
赤岳の反対側の原村 1・0μSV/h弱

(注)遥か彼方の高知県佐川町では、昨年の平成25年4月17日の朝と夕方、比較的高濃度の放射能が検出されており、然も、半減期がたった8日のヨウ素131も検出され、それが5月中旬まで続いたのですから、福一ではまだまだ核爆発と言おうか核分裂が起き、全国に降り注いでいるということですね。

高知県庁サイト

イメージ 14


当時、不思議に思ったのは、白菜や茄子、キュウリを収穫したものの、漬物にした記事はなかったことですね。それに確か、食卓には漬物も味噌汁もなかったはず。

放射能には無防備だったのでしょうか。

イメージ 38

血筋がガンということで、逃れえぬ運命と思っていたのでしょうか。


3~4ヶ月に1回、計7回の手術。
次々に身体から切り取られる内蔵。

医者にもてあそばれたような気がするのは私だけでしょうか。

イメージ 41


そして彼は、昨年2013年11月27日、家族の看取られこの世を去りました。

御子息の書いた記事によれば、

『解剖して分かったことは放射線治療が効いていた所から僅か数ミリ外れている部位からあちこちに転移していました』 とのことです。


イメージ 42



そうでしたか。

がん検査でのCTスキャン放射線は、レントゲン検査の300倍。
更なる細部スキャンは数千倍の放射線を一気に浴びる。
ましてや放射線治療では・・・・・・

X線を無制限に浴びせられ、更に、免疫力を破壊する抗がん剤の投与・・・・・
次から次へと免疫力を無くす身体のそれぞれの部位の摘出・・・・・

無念という以外、言葉が見つかりません。

          ◇       ◇       ◇

それでは彼のこの世に残した画像のうち、私が切り取った残りを掲載します。

イメージ 15

イメージ 39
イメージ 16

小鳥たちは餌と水を求めて飛んできます。
左は水浴びするアカハラ。右はキビタケ。


イメージ 17
イメージ 18

ウグイスさんも水浴び。


イメージ 19
イメージ 20

左、ウソ。右、メボソムシクイの幼鳥の水浴び。

イメージ 21

タヌキさんは、御夫婦で。
仲良きことは美しきかな(武者小路実篤

イメージ 22

餌台が別途新築されました。
『美鈴亭』と書かれています。

イメージ 23

           晩秋の富士山。

イメージ 24

           同じく北の浅間山


彼のもとに、息子さんご一家が海外に行くとのことで、息子さんが飼っていたワンコのモモちゃんを預かります。

イメージ 25


彼の残る人生に、大きな花といいましょうか、メリハリと言いましょうか。
モモちゃんと過ごした日々は、かけがいのないものとなりました。


イメージ 35
イメージ 36




イメージ 34

                 大雪の美鈴亭



イメージ 26
イメージ 27

左は、ピーナツが大好きなリスさん。
右は、火のない薪ストーブの煙突から入り込んだシジュウガラ。

イメージ 28
庭にはひまわりを沢山植えます。
この種が小鳥さんやリスさんたち動物の好物。
特にカワラヒワは、ひまわりの種が大好きです。

イメージ 30



イメージ 29

           霧氷。


イメージ 31
イメージ 32


イメージ 33


イメージ 37
イメージ 40


右、カスケが咥えるのは殻つきピーナツ。
木の枝に停まり、脚で殻を抑え、口で殻を割って食べます。


イメージ 13

 梅雨の晴れ間。    
                                                                 
イメージ 12

            同じく梅雨の晴れ間。


イメージ 11

           晩秋の赤岳。


イメージ 10

           大風の後の小鳥達。


イメージ 9

           浅間山

イメージ 8

           地吹雪

イメージ 7

            モモちゃんと赤岳


イメージ 5

         お行儀のいいキツネさん。


イメージ 6

       レストラン清泉寮から見えた虹。


そして、彼の最後の画像は犬養毅の別邸『白山荘』のリンドウと紅葉。


イメージ 4



イメージ 3


          これが彼の目に最後に焼き付いた画像。

          ◇       ◇       ◇

そして、

どのような黄昏を迎え、黄昏を過ごすか。
難かしい人生の命題でもありますね。

そういう意味では、ガン対応はさておき、彼の黄昏はサラリーマンとして生きた者にとって羨ましい限りです。

ご冥福をお祈り致します。

          ◇       ◇       ◇