年金の不正を実行した職員

企業のコンピューターは、紙テープ(パンチ穴式)が主流の時代の事でしたね。
当時、企業で、端末の打ち込みは経理部門のみでした。

ある会社の経理部門を訪問し、応接室での雑談で、連中が、競馬で大儲けしたと自慢するのです。
万馬券的中で、一人当り20万円から150万円だったですね。嬉しくて騒いだのですね。

 どうして儲かったか、自慢げにとうとうと話しましたね。話したいのですね。
そんなにあちこちに話したら、その内、会社にバレますよ!と言ったのですが。

本社並びに全国支所の経理部門の連中が、作業分担して、登録馬4000頭の過去のデータを、会社のコンピューターに打ち込んだそうです。勤務時間中と残業で。無論、一般職は残業代申請。


ソフトは、当時、メーカーから長期派遣されていたエンジニアが創ったものだそうです。
その後、間も無く、この会社のトップが知ることになるも、経理部門は、叱責のみ。全員、安泰。

首にしたら、会社の経理操作情報が流出する恐れがありますから、出来なかったようです。
この話も、うどん屋と似た内容ですね。


つまり、端末(キーボード)を操作する一般職の皆さんは、当時、自由に打ち込めて、そして、上司から依頼されて打ち込んだものが、正規なものか、不正なものかは分かっていると言う事なのです。


換言すれば、社会保険庁内部で、過去の上司に指示された不正な打ち込みとその内容を、事細かく知っているのは、職員と言う事なのです。

誰の指示により、誰が、どんな不正の打ち込みをしたのかは、職員同士で情報交換したり、自慢し合ったり、相談したりですので、お互いに知っているのですね。


これを解明出来るのが、社会保険庁職員の大半が加盟する自治労でしょう。

自治労は、組合員に、無記名で良いから、知っている個々の不正を申告させる事が、社会的責任を果たすことだと思います。